女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

個人経営

皆さまのご家庭では、家計の管理、どのようにしていらっしゃいますか? 我が家は結婚して約2年経ちますけれど、完全折半で明朗なせいか、お金関連で揉めたことはほぼありません。従って、現時点では「今後もこのスタイルを続行しよう」と、夫婦間で意見が一致しております。

なるべく具体的に書いたほうが分かりやすいと思いますので、仮の数字を使ってご説明しますね。

 

給与所得者のうち、今、日本で一番多いのは「年収300万円以上400万円以下」の層だと言われています。そのデータを参考にしまして、私も夫も年収350万円だと仮定しましょう。すると、各自の手取りはおよそ24万円ですから、毎月の収入=計50万円前後ということになります。ただし、我が家は基本的に「2人の給与を合算する」という思考を持っていません。

 

どういうことかと申しますと、毎月決まった額を「今月の生活費」として専用口座へ入金し、“それ以外の使い方”に関しては、お互い口を挟まない形です。ちなみに、内訳はこんな感じ(*実際の金額とは異なりますが、パーセンテージはほぼ同じです。また、私は現在休職中ですけれども、その間もやり方に変更はありません)。

◎家賃/80,000円ずつ

◎食費(自炊&2人揃っての外食に限る)・光熱費・日用品/30,000円ずつ

つまり、毎月各々11万円ずつを入金。予算が足りなかった月は不足分を折半して出し、余った月は翌月以降に回す。ルールはたったこれだけです。そして、残りの13万円はお互い好きに使っていい代わりに、責任も自分自身で取る。要するに、「夫婦共有での資産形成はしない」「貯蓄は各自で」というスタンスです。

 

私も夫も、「夫婦は助け合うもの、補い合うもの」という認識は持っています。でも、「助け合う」の中に“お金”は入っていない。だって、それぞれが築いてきた財産を、夫婦になった途端共有するって…意味が分からなくないですか(笑)? まぁ、どちらかが大金持ちで「使い切るのに300年は掛かる」とか、「マイホームを買いたいから一緒に貯めていこう!」という共通の目標があるとか、そういうケースなら理解できますけどね。

 

なお、我が夫はバツイチ。彼は26歳の若さで結婚、34歳の時に離婚しています。前妻とは「あちらのご両親の希望(←よって費用も半分出してくれた)で、結構盛大な式を挙げた」んだそう。「僕の貯金なんかあっという間に吹き飛んじゃって(笑)、『結婚式ってこんなに高いの⁉︎』って驚いた」とか。その後も、専業主婦だった奥さんに財布を握られ“お小遣い制”にされたり、突如亡くなった実父の借金を返済する羽目になったりと、お金に関してそこそこ苦労してきた模様。その反動か、私と付き合う少し前まで「『誰に遠慮することなく、好きなだけ使っていいんだ』と思ったら嬉しくて、稼いだら稼いだ分使っちゃってた」そうです。まぁ、パーッと散財したい気持ちも分からなくはないですし、「再婚するなら経済的に自立した相手と」と考えるに至ったのも必然だろうなぁとも思います。 

 

そして、大事なことがもう一つ。夫婦共有の資産を作らない理由は、決して「意味が分からないから」だけではございません(笑)。


「夫婦共有」とは言っても、口座を作る際には当然、どちらか一人の名義となります。さすれば、第三者および金融機関からは、私名義なら“私個人”の、夫名義なら“夫個人”の資産とみなされる。仮にどちらかが急逝した場合、口座は凍結され、妻であろうと夫であろうとお金を引き出すことは出来ません。それに、生涯添い遂げるつもりで暮らしていても、途中で別居や離婚をする可能性だって大いにある。人生、いつ何が起こるかなんて、全くもって予測不能ですからねぇ。だったら、独身時代と同じように各々管理したほうが合理的だし、不満も出にくいんじゃないか?と考えています。


不満というのは、例えば。「私が頑張って節約したのに」とか、「自分のほうが相手より稼いでいるのに」とかですね。そういう“小さな引っ掛かり”の積み重ねが、やがて大きな亀裂や軋轢を生じさせる原因にもなり得ると思う。であれば、その芽は摘み取る…というか、最初から芽を出させない方向に持っていきたいのです。前にも書いたかもしれないけれど、私はとにかく、面倒なことが好きじゃない(笑)。だから、自分の努力で避けられる範囲の面倒は、積極的に避ける道を選びます。

 

さて。結婚にまつわる様々な本に、「夫婦は共同経営者だ」的なことが書いてあります。もちろん、一理あると思います。でも、我が家は“個人経営者が一緒に暮らしている”という感覚が強い。私たちの場合、性生活もゼロなので、単なるルームメイトという感じがしないでもないですが…(笑)。ただ、先日「生命保険の受取人は君にしてるよ」と唐突に告げられ、「今のは、何だかすごく夫婦っぽいぞ」と思いました。“単なるルームメイト”じゃなかったんだな、と。

それにしても、ああいう時って何と返すのが正解なんでしょうね? 「ありがとう」も「そうなんだ〜」も違うような気がして、結局「あぁ、うん」とだけ答えて終わってしまいました。リアクション、果たしてあれで合ってたのかしら(汗)。