女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

こどもがえ

子供の頃に、“誤って覚えていた単語”や、“思いきり聞き間違えていた言葉”ってありませんか? 私はあります。

 

誤って覚えていた単語の代表格は、何と言ってもエレベーター。普通に「エベレーター」だと信じていました(笑)。聞き間違えていたのは、母親が発した「衣替え」という言葉。「そろそろ『ころもがえ』しなくちゃ」という独り言が、「そろそろ『こどもがえ』しなくちゃ」に聞こえたのです。

 

私は毒親のもとで育ちましたが、その事実に気付いたのは小学校に上がってから。「こどもがえ」と聞き間違えた当時はまだ幼稚園児だったので、かなり大きなショックを受けたことを覚えています。「私たち(私&妹)、どこかに捨てられるのかな…。それとも他の家の子と交換されるのかな…」

 

やがて、自分の親が毒親だと気付いてからは、「本当に『こどもがえ』してくれればいいのに」と願うようになりました。「こどもがえ」ではなく「ころもがえ」だと知った後も、現実の辛さを紛らわせるために色々な妄想をしたっけ。

「せっかく『子供替え』されるんだったら、行き先は◯◯ちゃんの家がいいな」

「『子供替え』じゃなくて『大人替え』でもいいよね。私は大人(親)を取り替えたい」…等々。

 

今だと「“親ガチャ”大ハズレ」という言い方になるのでしょうが、何しろ30年以上前ですから、「毒親」はもちろん「親ガチャ」なる表現はありませんでした。「親ガチャ」という概念や言葉は各所で問題になっているけれど、私は初めて聞いた時「上手いこと言うなぁ」と思ってしまった(笑)。何というか、「そっか~。私も親ガチャに外れただけのことだよね~」と気持ちが軽くなったのです。

“辛い記憶やしんどい思いをポップに語れる言葉”というのは、個人的にはすごく大事だと感じています。三つ子の魂百までじゃないけど、幼少期に受けた心の傷は、大人になっても「完全に癒える」ことってないような気がする。少なくとも私は癒えていません。もしかしたら、親が野垂れ死のうが必死に謝罪してこようが、永遠に癒えないものなのかもしれないなぁ…。

 

さてさて。皆さまは、秋冬ものへの衣替え作業、もう終わられましたか? 私は本日=諸々の洗濯終了、明日=いざ衣替え!の予定でございます。2日連続の見事な秋晴れ、誠にありがたし♪