女風は、用法・用量を守って正しく利用いたしましょう。

既婚ユーザー・ネギブロコの女性用風俗利用日記+日常譚

《小噺 三十四. 元セラピスト》

とっくの昔にサヨナラした、或いは別れて間もない元彼から、突然連絡が来ることってありますよね。「元気? 最近どうしてるかなぁと思って」的な、お馴染みのアレでございます。

大抵の場合、「はいはい、つまり『一戦交えたい』という意思がおありで」と解釈できる。大前提としてはNG派だけれど、双方フリー且つ「まぁ合体してもいいか」と思える状況であれば、応じるケースもあったような、なかったような…(笑)。

 

それと似たようなことが、元彼ならぬ「元セラピスト」さんでも発生致しました。

私には結構な数の“お気に入りセラピストさん”がいるのですが、うち6~7割の方と、お店を介さずダイレクトに連絡を取り合っています(LINEやSMS等)。大概はセラピストさん個人の携帯なので、彼らが端末を変えない限り、“女風業界を去った後”も普通に連絡が取れる状態なわけですね。私は「辞めたら連絡先を削除」とかを習慣にしていないため、誰かが退店しても、基本は毎回そのまま放置。

 

さてさて。先日、その中の1人から「久しぶり。元気にしてる?」という見事な定型文(笑)が届いてびっくり。しばらくラリーを続けた後、「顔見ながらゆっくり話したいな♡ 近々会おうよ♪」とのお誘いが。ただし、元彼達とは決定的な違いがあります。そうです、“金銭の授受”です。


相手が勝手知ったる元彼で、合意の上、互いにカラダを求め合うなら何の問題もないけれど、今回連絡してきたのは元セラピスト。生活が苦しいのか、新しい仕事がうまくいっていないのかは不明ですが、ともかく日銭を稼ぎたいのでありましょう。想像するに、「もう一度お店に登録するのは色々面倒だし、取り分として半額持っていかれるくらいなら、元常連さんに直接交渉して全額自分の懐に…」という考えなのだと思います。

 

でも、私は“素人男性を相手にした性欲解消プレイ”をするつもりはさらさらありません。“ちゃんとお店に所属しているプロのセラピスト”だから指名していたのであって、彼個人への思い入れやら情やらは1ミリもない。そのことをはっきり伝えたら、パタッと連絡が来なくなりました。うむ、分かりやすくて大変よろしい(笑)。

 

「元セラピスト」さんよりこの手の提案をされたのは初めてでしたが、なかなかよい勉強&経験になりました。「普段からセラピストさん本人とやり取りしてると、こういうことも起こりえるのか〜」という気付きになった。

リピートしているセラピストさんの中には、「お店を通してしか予約できない」方も数名おられます。正直「まどろっこしいな」と思う時もあるけれど、先のこと=退店後を見据えるなら、“連絡先を交換しない”というのは、ユーザーにとってもセラピストにとってもメリットのほうが多いのかもしれませんね。